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心肺蘇生法

心肺蘇生法パンフレット(PDF524KB)

消防教室申込書(救急教室等) ※救急教室の申込み用紙は、左記からダウンロードしてください。

心肺蘇生法

@周囲の安全を確認します
A人が急に倒れた。反応があるか確認します
B反応がない。大声で助けを呼びます
C119番通報とAEDの手配をします
D呼吸をみます
E胸骨圧迫をします
F人工呼吸の組み合わせ
G1歳未満(乳児)の心肺蘇生法
H心肺蘇生法の年齢別比較表
IAEDが到着したら 
JいろいろなタイプのAED 
K救命処置の流れ(心肺蘇生法とAEDの使用)

@周囲の安全を確認します
まずは周囲の安全を確認します。

・周囲が危険な状態でないかを確認します。車の往来がある、 室内に煙がたち込めているなどの状況があれば、それぞれに応じて安全を確保しましょう。
 A人が急に倒れた。反応があるか確認します
倒れている人に反応があるかを確認します。

・耳元で「もしもし大丈夫ですか?」と声をかけながら、肩を軽くたたいて確かめます。
・大声で呼びかけ、目を開けるなどの応答や目的のある仕草がなければ 「反応なし」と判断します。また、全身がひきつるような動き(けいれん)も「反応なし」と判断します。 
B反応がない。大声で助けを呼びます
反応がなければ助け(協力者)を呼びます。

・「だれか来てください!人が倒れています!」などと大きな声で協力者を呼びます。
C119番通報とAEDの手配をします
協力者がいれば「あなたは119番通報してください」「あなたはAEDを持ってきてください」と具体的に指示します。

協力者がいない場合は、まず自分で119番通報をします。すぐ近くにAEDがあれば取りに行って下さい。

119番通報すると電話を通じて、あなたや協力者が行うべきことを指導してくれます。落ち着いて従ってください。
D呼吸をみます
普段どおりの呼吸であるかどうかを観察します。

・10秒以内で胸と腹部の動きをみます。胸と腹部が動いていない。また、普段どおりでない場合は心肺停止とみなして、ただちに胸骨圧迫を行います。

※10秒かけても判断に迷う場合は、呼吸がないものとみなします。
E胸骨圧迫をします


ただちに胸骨圧迫を行います。

胸の真ん中を強く(胸が約5cm沈み込む程度)
速く(1分間に100回から120回の速さ)
絶え間なく(中断を最小に)30回圧迫を繰り返します。

・圧迫を緩めるときは、手を離さず力を緩めます。

・胸がしっかり戻るまで十分に圧迫を解除します。
F人工呼吸の組み合わせ


人工呼吸の技術と意思があれば、胸骨圧迫に人工呼吸を組み合わせます。

気道確保
・片手で傷病者の額を押さえながら、もう一方の手の人差し指と中指をあご先(骨のある硬い部分)に当てて持ち上げます。
※あご下の柔らかい部分を指で圧迫しないように注意して下さい。

口対口人工呼吸
・気道を確保したまま、吹き込む息が漏れないよう鼻をつまみ、約1秒間かけて胸が上がるのが分かる程度まで吹き込みます。
・これを2回行います。(成功、失敗にかかわらず2回)終わったらすぐに、胸骨圧迫にうつります。
・胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを絶え間なく続けます。
ほかに手伝ってくれる人がいる場合疲れてくると気づかないうちに圧迫が弱くなったり、テンポが遅くなったりするので、疲れてしまう前(1〜2分を目安)に役割を交代しましょう。
G1歳未満(乳児)の心肺蘇生法
乳児の場合

胸骨圧迫
・左右の乳頭を結ぶ線の少し足側を目安とする胸骨の下半分を指2本で、胸の厚みの1/3を目安とし1分間に100回から120回のテンポで圧迫します。

人工呼吸
・あご先を持ち上げるという点は成人の場合と同じです。ただし、極端に頭を後屈させるとかえって空気の通り道を塞ぐことになるので、気を付けましょう。乳児の大きさでは、口対口人工呼吸を実施することが難しい場合があります。この場合は、乳児の口と鼻を同時に自分の口で覆う口対口鼻人工呼吸を行います。
H心肺蘇生法の年齢別比較表 
救命処置 年齢別 成人 小児(1歳以上中学生まで) 乳児(1歳未満)
通報とAEDの手配 119番通報・AEDの手配をします  
呼吸の有無 胸と腹部を見て10秒以内で判断します 
胸骨圧迫 圧迫位置 胸の真ん中 胸の真ん中 両乳頭を結ぶ線の少し足側
圧迫方法 両手 両手又は片手 指2本
圧迫の深さ 約5p 胸の厚みの1/3 胸の厚みの1/3
圧迫の速さ 1分間に100回から120回
人工呼吸  頭部後屈顎先挙上法
胸骨圧迫と人工呼吸の比 30 : 2
AEDの使用 乳児も含めて可能
電気ショック後の対応 ただちに胸骨圧迫を再開
IAEDが到着したら 


 AEDの電源を入れる

・傷病者の頭の横に置き、ケースから本体を取り出すか、
  ふたを開けます。

・電源を入れたら、その後は音声メッセージに従います。
(ふたを開けると自動的に電源が入る機種もあります。)






電極パットを貼る

・傷病者の衣服を取り除き、胸をはだけます。

・電極パットの袋を開封し、電極パットのシールをはがし、粘着面を胸にしっかりと貼り付けます。

・貼り付ける位置は電極パットに絵で示されています。

小学生以上は大人用の電極パットを使用します。

・電極パットを貼り付けると音声メッセージが流れ自動的に心電図の解析が始まります。

・「患者から離れてください」などのメッセージが流れたら「みんな、離れて!」と注意を促し、誰も傷病者に触れて いないことを確認します。

・AEDが電気ショックを与える必要があると判断すると「ショックが必要です」などの音声メッセージが流れ、自動的に充電が始まります。

・充電が完了すると「ショックボタンを押してください」などの音声メッセージが流れ、ボタンを押すことで電気ショックを実施することができます。

・電気ショック後はただちに胸骨圧迫を再開し、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回(30:2のサイクル)を繰り返し行います。



・心肺蘇生再開後は、AEDの音声メッセージに従って実施してください。以後、2分おきに心肺蘇生とAEDの手順を繰り返します。



・電極パットは胸からはがさず、AEDの電源も入れたままにしてください。 
JいろいろなタイプのAED 
AEDは、電気ショックを行うための医療機器です。コンピュータによって自動的に心室細動かを調べ、音声メッセージで電気ショックを指示してくれますので、一般の人でも簡単で確実に操作することができます。
突然心臓が止まるのは、心臓がブルブルと細かくふるえる「心室細動」によって生じることが多く、この場合にはできるだけ早く心臓に電気ショックを与え、心臓の動きを取り戻す(これを除細動といいます)ことが重要です。
AEDの使用が1分遅れるたびに、生存退院率が7〜10%ずつ低下することが知られています。
電源のボタンを押すと、電源が入るタイプ ふたを開けると電源が入るタイプ
 

 
K救命処置の流れ(心肺蘇生法とAEDの使用) 


【一般社団法人日本蘇生協議会監修:JRC 蘇生ガイドライン2015、P18、医学書院、2016より転載】 

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