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         心肺蘇生法
心肺蘇生法パンフレット(PDF524KB)

消防教室申込書(救急教室等)
※救急教室の申込み用紙は、上記からダウンロードしてください。
 新型コロナウイルス感染症の流行に伴う感染防止について
 
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、応急手当をためらってしまう場合もあるかと思いますが、次の感染防止対策に注意して実施してください。

心肺蘇生時の感染防止対策
①自分のマスクがあれば着用してください。室内の場合は窓を開けるなど、換気をしてください。
②意識や呼吸の確認は、倒れている人の顔にあまり近づきすぎないようにしてください。
③胸骨圧迫を始める前に、倒れている人の口と鼻に、布やタオル、マスクなどをかぶせてください。

※倒れている人が大人の場合  
胸骨圧迫のみを行い、人工呼吸は行わないでください。

※倒れている人が小児の場合  
人工呼吸の訓練を受けており、それを行う意思がある家族等は、胸骨圧迫に加えて人工呼吸を実施してください。

救急隊に引き継いだ後は
①口元にかぶせた布やタオル、マスクなどは直接触れないようにして廃棄してください。
②石けんを使って手と顔をしっかり洗い、うがいもしてください。

☆AEDの使用については、これまで通り変更はありません。
 
 心肺蘇生法
  
①安全を確認する

②反応を確認する

③大声で応援を呼ぶ

④119番通報とAEDの手配

⑤普段どおりの呼吸があるか確認する

⑥胸骨圧迫を行う

⑦人工呼吸

⑧1歳未満(乳児)の心肺蘇生法

⑨心肺蘇生法の年齢別比較表

⑩AED使用の手順

⑪いろいろなタイプのAED

⑫救命処置の流れ(心肺蘇生法とAEDの使用)



①安全を確認する

まずは周囲の安全を確認します。

・周囲が危険な状態でないかを確認します。車の往来がある、 室内に煙がたち込めているなどの状況があれば、それぞれに応じて安全を確保しましょう。



②反応を確認する

倒れている人に反応があるかを確認します。

・「もしもし大丈夫ですか?」と声をかけ、肩をやさしくたたきながら確かめます。

・目を開けるなどの応答や目的のある仕草がなければ 「反応なし」と判断します。また、全身がひきつるような動き(けいれん)も「反応なし」と判断します。



③大声で応援を呼ぶ

「反応なし」もしくは判断に迷う場合、また分からない場合も心停止の可能性を考えて助け(協力者)を呼びます。

・「誰か来てください!人が倒れています!」などと大きな声で協力者を呼びます。



④119番通報とAEDの手配

協力者がいれば「あなたは119番通報してください」「あなたはAEDを持ってきてください」と具体的に依頼します。

協力者がいない場合は、まず自分で119番通報をします。すぐ近くにAEDがあれば取りに行って下さい。

119番通報すると電話を通じて、あなたや協力者が行うべきことを指導してくれます。両手が自由に使えるよう、スピーカー機能などを活用します。



⑤普段通りの呼吸があるか確認する

普段どおりの呼吸があるか確認します。

・10秒以内で胸と腹部の動きをみます。胸と腹部の動きから呼吸をしていない、または普段どおりでないと判断した場合は心肺停止と考えて、ただちに胸骨圧迫を開始します。

※10秒かけても普段どおりの呼吸かどうかの判断に迷う場合、またはわからない場合も心停止とみなしてください。



⑥胸骨圧迫を行う

ただちに胸骨圧迫を行います。

胸の真ん中を強く(胸が約5cm沈み込む程度)
速く(1分間に100回から120回の速さ)
絶え間なく(中断を最小に)30回圧迫を繰り返します。

・圧迫を緩めるときは、手を離さず力を緩めます。

・胸がしっかり戻るまで十分に圧迫を解除します。

※人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合は胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返す。

  

⑦人工呼吸

気道確保

・片手で傷病者の額を押さえながら、もう一方の手の人差し指と中指をあごの先端(骨のある硬い部分)に当てて押し上げます。
※あご下の柔らかい部分を指で圧迫しないように注意して下さい。

口対口人工呼吸

・気道を確保したまま、吹き込む息が漏れないよう鼻をつまみ、約1秒間かけて胸の上がりが見える程度の量を2回吹き込みます。

・成功、失敗にかかわらず2回吹き込みが終わったら、すぐに、胸骨圧迫にうつります。

・胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを絶え間なく続けます。

※観戦防護具(シート・マスク)がある場合は使用する。

※ほかに手伝ってくれる人がいる場合 疲れてくると気づかないうちに圧迫が弱くなったり、テンポが遅くなったりするので、疲れてしまう前(1~2分を目安)に役割を交代しましょう。

 

⑧乳児(1歳未満)の心肺蘇生法

乳児の場合

胸骨圧迫

・左右の乳頭を結ぶ線の少し足側を目安とする胸骨の下半分を指2本で、胸の厚みの1/3を目安とし1分間に100回から120回のテンポで圧迫します。

人工呼吸

・あご先を持ち上げるという点は成人の場合と同じです。ただし、極端に頭を後屈させるとかえって空気の通り道を塞ぐことになるので、気を付けましょう。乳児の大きさでは、口対口人工呼吸を実施することが難しい場合があります。この場合は、乳児の口と鼻を同時に自分の口で覆う口対口鼻人工呼吸を行います。

※人工呼吸の重要性

乳児の場合は、呼吸が悪くなったことが原因で心停止に至ることが多いため、できる限り人工呼吸もあわせた心肺蘇生を行うことが望ましいと考えられます。乳児に接する機会の多い方は講習会を受講するなど、しっかりとした人工呼吸の技術を身につけておきましょう。



⑨心肺蘇生法の年齢別比較表



⑩AED使用の手順 AEDの電源を入れる

・傷病者の頭の横に置き、ケースから本体を取り出すか、ふたを開けます。

・電源を入れたら、その後は音声メッセージに従います。(ふたを開けると自動的に電源が入る機種もあります。)

 

電極パットを貼る

・傷病者の衣服を取り除き、胸をはだけます。

・電極パットの袋を開封し、電極パットのシールをはがし、粘着面を胸にしっかりと貼り付けます。

・貼り付ける位置は電極パットに絵で示されています

※小学生以上は小学生~大人用の電極パットを使用します。

・電極パットを貼り付けると音声メッセージが流れ自動的に心電図の解析が始まります。

・「患者から離れてください」などのメッセージが流れたら「みんな、離れて!」と注意を促し、誰も傷病者に触れて いないことを確認します。

・AEDが電気ショックを与える必要があると判断すると「ショックが必要です」などの音声メッセージが流れ、自動的に充電が始まります。

・充電が完了すると「ショックボタンを押してください」などの音声メッセージが流れ、ボタンを押すことで電気ショックを実施することができます。

※ショックボタンを押さなくても自動的に電気ショックされるものもあります。

  

・電気ショック後はただちに胸骨圧迫から心肺蘇生を再開します。

・心肺蘇生再開後は、AEDの音声メッセージに従って実施してください。以後、2分おきに心肺蘇生とAEDの手順を繰り返します。

・電極パットは胸からはがさず、AEDの電源も入れたままにしてください。



⑪いろんなタイプのAED

AEDは、電気ショックを行うための医療機器です。コンピュータによって自動的に心室細動かを調べ、音声メッセージで電気ショックを指示してくれますので、一般の人でも簡単で確実に操作することができます。

突然心臓が止まるのは、心臓がブルブルと細かくふるえる「心室細動」によって生じることが多く、この場合にはできるだけ早く心臓に電気ショックを与え、心臓の動きを取り戻す(これを除細動といいます)ことが重要です。

AEDの使用が1分遅れるたびに、生存退院率が7~10%ずつ低下することが知られています。

●電源のボタンを押すと電源が入るタイプ

●ふたを開けると電源が入るタイプ

  

⑫救命処置の流れ(心肺蘇生法とAEDの使用)



【一般社団法人日本蘇生協議会監修:JRC 蘇生ガイドライン2020、P20、図1医学書院、2021より転載】
 
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